9月になりました!猛暑の夏もあっという間に過ぎ、季節は秋に向かっています。

 

朝夕は涼しく感じられる日も増えましたが、日中は残暑の残る日も多く、体調管理に気を付けたいですね。

 

さて、9月1日は防災の日です!

 

1923年の9月1日に死者・行方不明者が推定10万5,000人にも上ったという近代以降最大規模の災害、関東大震災が発生したことに由来しています。

 

当初は「防災の日」という日が制定されていた訳ではなく毎年9月1日に関東大震災の慰霊を行っていたそうですが、9月1日前後が立春から210日目にあたる「二百十日」と呼ばれる暦にあたり、この時期季節の変わり目で台風が来たり風が強まるなど天気が荒れるとされていること、また1959年9月26日に死者・行方不明者5,000人以上という台風によるものとしては最悪の大災害となった伊勢湾台風が発生したことが契機となって、1960年に災害について認識を深め、備えをする日として「防災の日」が正式に制定されました。

 

毎年全国各地でこの日に防災のイベントや避難訓練などが実施されニュースになっていますが、社会福祉法人上の原学園の各棟・事業所でも毎月防災の為の避難訓練や点検を実施しており、今日9月1日も、避難訓練を行いました。

 

特別養護老人ホーム上の原では夜間に出火したという想定で、誘導・声掛けをする人数を制限しての避難訓練を実施しました。

 

 

「火事です。火事です。」というアナウンスとサイレンの鳴り響く中、担当の職員がユニットの入居者様に「火事です!避難して下さい!」と声掛けをしながら避難口へと誘導を行いました。

 

 

夜間想定で誘導できる人数が限られているために少ない人数で誘導をしなければならず、全員を誘導するのはとても大変。担当の職員さんは駆け足で声掛け・誘導を行い、避難が無事に出来るよう一生懸命に行動していました。

 

 

避難口へ誘導ができたところで、一人ひとり名前を呼びながら点呼をとります。

 

 

人数がいる中で全員が避難できているか、とても大切な確認作業になります。

 

今回は動きの流れを確認する訓練のため避難口での点呼を行っていますが、実際に出火した際は外の避難場所まで避難を行うことになり、2階の入居者様などは非常用の滑り台などを使用しなければならない為、人数が限られた夜間などはさらに困難な状況になることが考えられます。

 

施設での避難は様々な課題が浮かびますが、このような訓練を実施し動きの確認をしておくことが、いざという時に避難する際、混乱を防ぎ、被害の拡大を抑えることに繋がるのだと思います。

 

 

今年は2022年なので、関東大震災の発生からは99年。来年でちょうど100年が経過します。

 

2011年3月11日に東日本大震災があり、それからはや11年。地震や台風、近年では集中豪雨による水害など、災害の多い日本では、いつ次の大災害が起こってもおかしくありません。

 

今日も先日南の太平洋上に発生した非常に勢力の強い台風が沖縄に近づき、さらにそこから北上する気配をみせています。

 

普段はどうしても忘れてしまいがちですが、こうした日を契機に、日々の備えや防災に対する意識を再確認したいですね。